お家の値段

お家の値段の考え方。

昨今、ツボ単価の安い家、とにかく安いですぅ～　みたいな家が　そこらじゅうに建っている。

年配の人は、あまりそこらへんには興味を示さないのが多いのだけど

若い４０代から下の人は　たいがいそこらへんに興味を持つ人が多いように感じる。

それは、仕方が無いことかもしれないけども、

実際、やすけりゃそれでいいのか？って話で

そりゃ安くてよい家が提供されれば一番よいのだけど、おそらく建築に関しては

安いものは　質が悪くて　高いものが　質がいい　ってのがまかりとおるのではないかと思うようになっている。

高くて質が悪かったら　最悪だけどもｗ


で、最近　おもしろい例えを見つけた。

まあ、一番上の子供（長男、長女）がいるとしましょう。

その子供が　小学校に入学することになって、

学習机を買ってあげようということになったとします。

で、学習机を見にいくのであるけども

値段の安い家具屋さんにまずいくとします。

そこでは、わかりやすく、1万円で　気にいった机があったとします。

そして　比べるために

次は、高級なお店にいくとします。

そこでは、安い家具やさんでみたのと　よく似た机が1万5千円であったとします。

5000円高いです。

しかし、高級なお店では、サービスとして　机に敷くマットやらなにやら　サービス品が含まれています。

安いお店には　それはありません。

そこで　安いお店で　高級なお店でもらえるサービス品を探してみると

4,000円することがわかりました。

そうすると　安いお店で高級なお店と同じものをそろえるとなると

14000円です。

それでも、安いお店のほうが1000円安いです。

しかし、希望する机を　比べてみると

高級なお店の机のほうが、板もしっかりしているし、机自体もがっしりしていて
安いお店のほうは、それだけ見ていると分からないけど

比較対象するものがあると　質がよく見えません。

さて、

ここで考えて見ましょう。

高級なお店と安いお店では、

同じ品物（机+備品）をそろえようと思うと

高級なお店のほうが1000円高い。

しかし、肝心の机は、高級なお店のほうが

間違いなくよい。

となった場合、すこし高く感じるかもしれないけども

最初から備品が込みになっていて、机本体の質がよいものを、すこし高くても買うか

基本的な部分が　あまり質がよくないと思えるものを安くかって

そこに備品を追加として、合計は高級なお店よりすこし安く買うか。

どちらが、最終的にはその人にとって、よいのか。

ひとそれぞれといわれればそうだけども、

答えは　だいたい決まってくるような

こういう状況が　いまの建築業界に蔓延していて


よい仕事を提供しようにも　できない状態が続いているような気がします。



みなさまは　どう思われますか？